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守りつづける杜氏の酒づくり

製造部 久保田通生 Michio Kubota

楽しい酒を生み出すのは「ものつくり」の喜びに満ちた魅力的な環境


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廣瀬商店へ入社した経緯をおしえてください。

廣瀬商店へ入社する以前は、道路設計や宅地造成が主な業務の測量会社に約10年間勤務していました。測量は、形になる中の基礎が詰まっていて、そういう仕事が自分には向いていると思うんです。ところが、その会社が業績不振で倒産。このタイミングを機に、酒づくりの世界に戻ろうと決意しました。というのも、実は子供の頃まで、実家が廣瀬商店と同じ酒造業を経営していたんです。かつての家業に対する思い入れもありましたし、前職と相通じる「ものつくり」に関わる点も魅力に感じ、廣瀬商店への転職を希望。4年前に入社することができました。

 

 

入社してからは、どのような業務に関わりましたか。

まずは製造された商品の出荷と貯蔵の管理を経験した後、現在の業務である原酒の濾過および調合の仕事を基本に、冬場は仕込みの手が足りない部分をアシスタント的に行なっています。濾過や調合の業務は、商品化される一つ前の工程。常に一定の高いレベルのものに仕上げたいので、細心の注意を払っています。各タンクにも個性があり、同じように作業してしまうと、どうしても差異が出てしまうんですね。まだ、私自身の能力、経験が足りない分、数値的なデータはきっちりと測定し、ズレが生じないようにしています。

 

 

杜氏が存在する酒造会社の利点を教えてください。

私たちにとって、杜氏さんの存在はすごく大きいですよ。いてくださることで本当に身が引き締まる思い。いい意味での緊張感が生まれていると思います。各々の仕事への責任感も、より実感できるんです。私にとって親方である杜氏さんは、職人を束ねる憧れの存在。技術や心構えなど様々な面で、誰もが向上の道しるべにしているはずです。私も手が空いた時などは、積極的にその「頂点の仕事」を見て、学ぶように心がけています。そうして、いつかアクシデント的な形で現場の作業に穴が空いてしまった時に、自分が微力ながら手助けできるような存在になれたら、という気持ちでいるんです。

 

 

廣瀬商店はどのような会社だと感じていますか?

妥協のない仕事の厳しさの中に、楽しく働くための「人の和」が存在する会社ですね。チームワークがすごくいいんですよ。意志の疎通がはかれている組織だと感じています。みんなが意見を出し合え、折り合い、全業務に滞りが生じないよう実践できている印象はとても強い。杜氏である親方、工場長を柱に、とても雰囲気がいい職場です。反対に、ギスギスした雰囲気だと、商品にもどこかしらひずみが現れてしまうともの。でもそうではなく、厳しさの中に楽しさがある現場だからこそ、飲んで楽しくなれる酒をつくれているんだと思いますね。

 

 

最後に、今後の目標を教えてください。

自分のできる範囲のスピードで、じっくりと酒づくりの仕事を覚え、さらなる品質向上に努めていきます。白菊の全ての商品は、飲んで美味しく、また、楽しくなれる酒です。専務に試飲会に連れていってもらう時など、ご愛顧くださるお客様から「美味しいですよ」と言葉をかけていただけるのは、やはり嬉しい限り。この仕事をしていて良かったと心から感じられるんですよね。ですから、廣瀬商店の一員として、これからも「飲み飽きしない味、繰り返し飲みたくなる酒」を、お客様に提供し続けていくため、もっともっと頑張りたいと思います。

 

取材日:2010年1月18日