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みんなが語り合い集えるお酒に

日本酒は、人と人とが酌み交わす唯一無二のアルコール


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伝統の酒を世に出し者の明確なる課題

その名の通り、日本の国酒である日本酒。当たり前のことですけれど、昔からこの国では、多くの人々が日本酒に親しんできました。しかし現在では食文化や経済状況の変化により、若い人たちの日本酒離れ…さらに言えばアルコール離れが進んでいる。酒づくりに深く関わる者として「日本酒そのものと、日本酒が与えてくれる時間の素晴らしさを、どうすればもっともっと理解してもらえるだろうか?」と考える機会は非常に多いですね。ただ飲んで美味しいというだけでなく、日本酒には、社会の潤滑油としての重要な働き・役割が含まれている。そのことを知ってほしいんです。

 

 

日々の活力を漲(みなぎ)らせ、人の絆を深める情緒的効能

様々なアルコール類が存在する中、最も日本人の気質に合っているのは、やはり日本酒です。友人や仕事関係を始めとする、あらゆる人間同士の繋がりにおいて、日本酒ほど長い時間をかけ寛ぎながらじっくりと語り合えるアルコールはないと思うんです。差しつ差されつ。それこそ「酌み交わす」と表現できるのは日本酒だけですよね。お互いの腹にある本音を出すことで、より深い繋がりもつくられていく。そんなささやかで貴重な時間が「よし、明日からもまた頑張ろう!」という気力の充実にも繋がる。日常の辛さを優しく取り除く働きが、日本酒には秘められていますから。

 

 

団らん時の飲酒は家族間における幸せの象徴

集団に溶けこむことが苦手な若い世代の増えた要因の一つは、時代の流れの中で家族の在り方が変化してきたこと。一昔前は二世帯、三世帯の大家族が当たり前でした。同居特有の大変さを内包しながらも、家族みんなが生活しやすい、ある種の心地良さがありましたよね。その環境には、叱るお年寄りがいて子供が自然と我慢を覚えた。その象徴として、家族全員で食卓を囲む団らんがあったんです。そこには、お父さんやおじいさんたちが日本酒で晩酌しているのも日常の光景でしたよね。主婦の方を対象とした「どのような瞬間に家族の幸せを感じますか?」の問いに、最も多かった答えが「一家団欒で、お酒を飲んでいる時」だったというアンケートデータもあります。私自身、本当にその通りだなと強く思いましたね。

 

 

ケからハレ、心酔わせる名脇役

酒づくりの絶対的実力者、杜氏さんがいてくれることで、私も含め、廣瀬商店の従業員が学ぶことは非常に多いんです。酒づくりの技術のみならず、統率力や生き様そのものなど、数えきれぬ有形無形のことが勉強できる。本当に財産ですよね、これらは。蔵人同士のチームワークも、杜氏さんがいてこそ円滑に機能する。廣瀬商店にとって、杜氏さんの存在は絶対に欠かせません。私の代は無論、やがて私の子供の代に替わっても、蔵に杜氏さんがいるという図式は不変であってほしいですし、そうあるべきだと確信しています。だいぶ先の話ではありますが。

 

2010年1月27日・廣瀬慶之助 談